このロッドは英国においてフル・レストアーが行われておりロッドの状態は非常に良好です。レストアー作業の折、ブランクに書かれていたと思われるロゴが消えてしまったのではないかと推測しています。年代・メーカー等は当店の推測であることをご考慮ください。
フェルールはハーデイのロック・ファーストと同じものが付いています。更に非常に状態のきれいなフェルールにはやはり大変きれいなハーデイと同じフェルール・キャップがそろっています。トップとバットはメノウ・ガイドであったと思われますが、これは交換されています。他のオープン・フレームはハーデイと極めて類似しています(多分同じものだと推測しています)。当店ではアーニックにあったメーカー、所謂アーニック・トレーダーのロッドと推測しています。
ロッド重量約320グラム、グリップの全長は約22センチ・最も風呂い部分の外径約27ミリ。アンテイークの雰囲気が強いブラス・シートの長さは約15センチ、下端部に約4〜5センチの余裕があるのでセミ・ダブルとしてご使用になれます。バットの対面外径約10.1mm、テイップの対面外径約2.2mm。10’ながら、ロング・バンブー・ロッドに慣れたかたならかなり軽くそしてデリケートなアクションと感じるでしょう。本流でのライト・スペイなどに最適。
フェルールだけを他のロッドに取り付けたことも考えられますが、エクストラ・テイップまで付いたブランクにぴったり合ったものがそろっている事はかなり難しいと思われます。1930年代のデラックスなブラス・シートはピン止めされていて取りはずせばその痕跡が残ります。以上の事から、最も可能性が高いと思われるのが、所謂ハーデイと同じ町にあったアーニック・トレーダーの一つ、おそらくウオーカー・バンプトンなどのロッドをレストアーしたのではないかと推定しています。そうであればグリップの形状、アクション、長さなどから“ホートン”又は“クラウン・ホートン”が元になっていると推測されます。
由来は全て当店の推測ですがロッドの状態は大変綺麗です。経年の為にオス・フェルールに磨耗があるらしく僅かのガタツキが見られますが(多分気にならないと思われますが、この感じ方には個人差があります)ハーデイと同じロック・ファースト・フェルールの為に抜けることはありません。使用上支障はありません。これも感じ方に個人差がありますが、バット・メスとミドル・オス・フェルールのロックの部分が少し渋い場合があるかもしれません。捻ると入っていくので使用上問題はありませんが、念の為告知いたします。
状態はレストアーが施されているために大変良好です。価格は3ピース・2テイップ・ながらメーカーの名前が見えないためにお買い得になっています。ケースはオリジナルではありません。ハーデイのフェルール・キャップが完品で着いています。メーカーの由来が確定できないためフル・レストアーされたロッドながらお買得の価格になっています。 当店お問い合わせ番号SA570。グレードは ¥43,050(税別¥41,000)
ロッドの状態は英国に於いてフル・レストアーされている為綺麗です。塗装等の特別のレストアーは行っていません。2本のテイップ部分の若干の曲り直しを行いました。。