アスピンデールのロッドは当店でも何本か販売いたしておりますが、このメーカーの詳細が不明です。販売したロッドの仕様等からの推測では1930年代から1970年頃まで、レデイッチを中心にロッドをメインに作っていた釣具の総合メーカーではないかと推測して
います。このロッドは仕様などを考慮して年代を推定しました。
このロッドは大変貴重なハーデイ製(エンド・キャップにHardyのロゴ付き)のバンブー・スピニングで、ほぼ間違いなくワンレスの6lbモデルと思われます。通常は考えられませんがDalesman(デイルズマン)というアスピンデールのモデル用にハーデイが製造したバンブー・スピニングと思われます。
ロッドは、仕様やアクションからハーデイー・ワンレスの6ポンド・モデルで間違いないと思われますが、適合ルアーが21グラム程度と下記のハーデイー・アングラーズ・ガイドに表記されています。10グラムから25グラム程度までが適していると思われます。1960年代のワンレスは6‘10“ですので2インチだけこのモデルは長くなっています。尚、1950年代の6ポンドモデルは7’でした。ラッピングについては、50年代はクリムソンで60年代はグリーンの共にシルク・スレッドでした。これらの事から考えると長さが7'の50年代のデザインに基づいて、グリーンのラッピングの60年代に製造されたロッドと推測されます。
このロッドの元になっているハーデイ・パラコナ・ワンレス・スピニング・ロッドはバンブー・スピニング・ロッドの傑作といわれています。シリーズ名のワンレスの名前はデザイナーの“アレックス・ワンレス”に由来しています。1966年ハーデイ・アングラーズ・ガイドの中でも、アレックス・ワンレスの助言で作られた世界最高のライト・スピニング・シリーズと書いています。大げさな物言いを抑えるハーデイでは珍しい事です。
バンブー・ロッドの特徴であるストレスを感じない滑らかかつシャープなアクションから現在でも大変人気の高いアンテイーク・スピニングです。
瑕疵として輸送途中にバットのガイドとテイップの下端のガイドが若干変形しました。本職の手で修正が行われたので識別は難しいと思いますが告知いたしておきます。使用上の問題はありません。
ロッド重量約170グラム、グリップの全長は約37cm。グリップ上端部のブランクの対面外径は約8.1mm、トップ・ガイド下の対面外径は約2.6mmです。1960年代は第二次世界大戦後のバンブー・ロッドの黄金時代と言われていますが、グレードの高い作りも年代の推定の根拠の一つです。ハーデイの傑作スピニングと言われるワンレスは大変人気の高いモデルで、このロッドはその中でもアスピンデールのロゴが入った極めて珍しいロッドです。
アスピンデールのDalesmanロゴ・マークは綺麗に残っています。オリジナル布ケース付き。
スレッドの切断、ブランクの欠落等はありません本流や湖での大型ヤマメやレインボーをターゲットにするには最適のモデルです。2ピース、1テップ。当店お問い合わせ番号SR67。使用頻度もそれ程多くないように見えます、ロッドの状態はかなり良好です¥48,600(税別¥45,000)
状態はかなり綺麗でレストアーの必要性はありませんでした。上記にご説明した輸送途中のガイドの曲りをレストアーの専門家の手により修正したのみです。