1950年代カミンズ・オブ・ビショップ・ザ・アイデアル・スピニング・7‘6“ミデイアム メール

カミンズはハーデイのあるアーニックの近く、約60キロほど南にあったメーカーで1857〜1960年まで操業を続けていた良質のフライ・ロッド・メーカーです。当店でもフライ・ロッド・メーカーのカミンズのスピニング・ロッドを目にするのは初めての事です。

年季の入った職人の作るフライ・ロッド・メーカーのスピニング、デザインと仕様、完成度の高さにはアンテイークらしさが見られます。このスピニング・ロッドは、手前の大口径ガイドが綺麗なクリヤーの人造メノウ・リング(又はそれに類似した材質)と推測されます。アクションはミデイアムからメイデイアム・ヘビーで10グラム程度のルアーまでご使用になれるでしょう。バンブー・スピニングの特徴でアクションは滑らかですがルアーを高いトルクでキャストすることが出来ます。トラウトとのファイトを存分に楽しむことが出来るでしょう。

ロッド重量約210グラム、コルク・グリップの全長は約47cm、ダブル・ハンドで遠投が出来ます。グリップ上端部のブランク対面外径は約9.6mm、トップ・ガイド下の対面外径は約3.4mm。本流や湖の大型魚に適したロッドです。

状態は通常で大きな瑕疵は見られません。2ピース、1テイップ、布ケースはオリジナルではありません。当店お問い合わせ番号SR64。グレードは¥18,360(税別¥17,000)

バット・フェルールの脱着と再接着を行いました。オープン・フレーム・ガイドを1個交換しました。ブランク全体の防水上塗りと曲がり直しも行ってあります。

コルク・グリップには欠落や割れなどは見られません。リール・フットを固定した凹みなどは見られません、かなり良好な状態のコルク・グリップです。

リング・シートやエンド・キャップも確りしています。

バット・エンドにはカミンズの文字が確りと彫り込まれています。一般的にこのような手間を掛けるロッド・メーカーのロッドは、デザイン、仕上げ、等に手を抜かないと推測してよいでしょう。
 ”The Ideal”とモデル名が記入されています。
約16mmのストリッピング・ガイドは美しいクリヤーの人造メノウと推測されるタイプが取り付けられています。本物のメノウではこれほど大きな外径は難しいと思われます。
バットのメス・フェルールは取り外して再接着を行いました。差込部分にガタツキは見られません。スムースに差し込み、固定できます。

11/3/2005
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