1980年代・ダイヤモンドバック・11‘#6〜9、スージ−・バージュス・フィシング・タックル・モデル メール 

英国のスージー・バージェス(現在はなくなってしまいましたが英国の釣り具の販売会社又はロッド・メーカーだったと思われます)の特注で製造されたと推測されるダイヤモンド・バック・ロッド。ダブル・ハンドの本場英国のデザインによるアメリカ製ロッドになります。

日本のフライ・フィッシャマンに特に人気の高いダイヤモンドバックのロッドですが、このようなサーモン・ロッドが英国の販売会社で組み立てられ、年月を経て日本に入荷したことは大変興味深く感じます(もしかしたら米国・バーモント州のダイヤモンド・バック社の工場でラッピングまで行われたかもしれません)。独特の美しい網目模様のロッド・デザインが特徴であったレナードの関連会社の流れを受け継いでいた本来のダイヤモンドバック社は、1990年代にコートランドに身売りをされてその歴史を閉じました。

デリケートでシャープなアクション、ちょっと突っ張ったような感じが日本の渓流のフライ・フィッシャマンに格別に好まれるようです。余り目にする事のない貴重なダイヤモンドバックのサーモン・ロッドのアクションはそれらのショート・ロッドの特徴が加わり英国のロッドとは異なりかなりデリケートな印象を受けます。日本のフライ・フィッシャマンの方が好まれるレナードのアクションに見られる滑らかでピッタリと手に馴染むロッドです。

ダイヤモンドバックのライン・ウエイトは一般的に表示サイズより下をご使用になる方が快適で安全だと言われています。このロッドも#6〜#9ラインまで対応できますが、最初は#7程度のラインをご使用になり様子を見ながら上のサイズを振ると良いと思います。アンテイーク・ロッドの場合はロッドについての情報がほとんどないので、最初は6割程度のパワーを加えて様子を見ながら徐々に大きなパワーを加えていくことをお勧めします。どなたが振っても違和感なくスムーズなロッド・パワーと軽さをお楽しみいただけるでしょう。

ロッド重量約140グラム、グリップ上端部のロッドの外径約12ミリ、トップ・ガイド取付部下端の外径約2.5ミリ。フルウエル・グリップの全長は約19cm、最大外径は26mmです。ロング・ロッドに慣れた下端は全く苦にならない軽快なシングル・ハンドのロング・ロッドです。中流から本流、湖水までのドライからウエットを楽しむ事が出来るモデルです。

長めのアップ・ロック・シートにリールを固定すると下端部に一握り程の(4cm程)のスペースが出来るのでライト・スペイ・ロッドとしてもご使用になれます。

更に当店オリジナルのハーデイ用イングリッシュ・エクステンションを取り付けると本格的なスペイ・ロッドとして本流や湖での遠投をお楽しみいただけます。

古い時代のダイヤモンドバックをお探しの方にお勧めのロッドです。ロング・ロッドながら持たれるような感じの無いすっきりしたアクションです。ブランクには大きな傷等見られないかなり良好なモデルです。布ケース付き。 当店お問い合わせ番号SA923。グレードは \34,100(税別\31,000)

ロッドとしての状態はかなり良好です、汚れを落とした以外格別のレストアーは行っていません。オリジナルの状態です。 ラバー・エンドが付いていなかったので当店オリジナルのイングリッシュ・バット・エンドを取り付けました。

当時としては最新のパーツ、固定力の強いフジのグラファイト・シートFPS−16が付いています。ガイドも当時最新のガイドで会ったフジのセラミック・ガイドが付いています。シート本体の全長は10cmとかなり長めです、アップ・ロックのネジを締め上げてリールを固定すると一握り分(5〜6cm)のスペースが出来ます。シングル・ハンド・ロッドのみならずこのままでライト・スペイとしてもご使用になれます。

英国の”スー・バージエス”のロゴとアメリカの”ダイヤモンドバック”のロゴ・マークが綺麗に残っています。かなり丁寧に使用されたことが推測されます。

ブランクには大きな傷や塗料の剥離などは見られません。ラッピングにもほつれや断裂などが見られません。ガイドは当時最新のフジのセラミック・ガイドが付いています。オリジナルの状態を保った良好な状態のロッドです。

フェルール部の差込もぴったりと収まり、がたつきなどは見られません。


02/29/2020

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