日本のフライ・フィッシャマンが好まれる張りのあるシャープでデリケートなドライ・フライ・ロッド独特のアクションです。個人的にはデラックスの9’を愛用していますが(その印象を参考してあります)、この9’6”はかなり軽くロング・ロッドに慣れた方にはシングル・ハンドでの使用には全く違和感を感じないでしょう。
約100年以上昔に作られたロッドとは思えない程状態が良好でほぼオリジナルの状態を保っています(英国で防水上塗りとメノウ・トップ・ガイドの交換が行われています)。トップとストリッピング・ガイドはメノウですがトップのメノウ・ガイドは実用の為に前のオーナーが大き目のガイドに取り換えたようです。又実際の釣りには支障がありませんが下端部のスピアーがネジを含めて紛失しています。
渓流でのドライをメインにウエットも楽しめる軽快なシングル・ロッドです。この長さがあるので本流や中流域での釣りも存分に楽しめる万能ロッドです。100年前のロッドとしてはロッドにショートが見られないモデルで、2テイップが揃っているので安心して長い期間ご愛用いただけます。
ロッド重量約195グラム、コルク・グリップの全長約20cm・グリップの最大外径約24.5mm。バット・セクションのグリップ上端部対面外径約9.6mm、テイップのトップ・ガイド下の対面外径約2.2mmです。3ピース、2テイップ、ハーデイ・布ケース付。アンテイーク・ロッド愛好者の方に大変人気の高いハーデイの手書きロゴ入りのバンブー・テイップ・ケースが付いています。
美しい外観のハーデイの名竿のドライ・フライ・ロッドとしてかなりお買い得な価格になっているのはスピアーの紛失と下記レストアーに説明した部分を考慮したものです。アンテイーク・ロッドを使い慣れた方に、現代のアクションにも通じる軽快なデラックス・モデルとしてお勧めするロッドです。当店お問い合わせ番号SA913。グレードは
¥46,440(税別¥43,000) 
一見したロッドの状態はかなり良好でしたが、検証の結果バット・メス・フェルール部とブランクの間にがたつきを感じました。更に詳細に検証しスレッドを取り外したところ6角の3か所程の接着に緩みが見つかりました。フェルールを脱着し張り合わせ部分を広げて隙間なく接着剤を入れて固定しました。この作業でバット部の一部にも接着剤が浸透しているので使用上の支障はありません。
この作業で取り外したインター・ミデイエット部分9か所の巻き直しとフェルールの脱着を行っています。他にも4か所程のインター・ミデイエットがほつれていたので巻き直しを行いました。全てのインター・ミデイエット部分を除いたラッピング部の防水上塗りを行い更に全体の防水上塗りを行いました。微小な曲がり直しも行いました。一部のガイドの微小な錆落としても行っています。
バットの接着面を補修した為にラインを付けてキャステイングを100回行っています。#4で50回・#6で50回、張りのある細身のロッドでの極めて心地よいキャステイングでした。テスト後の検証でロッドの曲がりや軋みなどはみられません。