1930年代ファーロー・Farlow ”デナム” スプライスド・ジョイント・サーモン・ロッド 15’#7~8メール |
|
|
英国で防水の塗装などが行われていたと推定されることから状態は良好です。今後の使用を考慮して更に防水上塗りとラッピング部の防水上塗りを行いました。2本のテイップのほんの軽微な曲がり直しも行いました。傷んでいたテイップの5か所のインター・ミデイエット・ラップ巻き直しました。 バットの上部(画像下)とミドルの下部(画像上)のスプライスド・ジョイントに若干の接着面の剥離が見られました。本体部分ではなく、画像上部のそれを補強する為に取り付けられた補強の部分です。完全に取り外して確りと再接着を行っています。 レストアー終了後、スプライスド・ジョイントしっかりと固定して50回連続でフォルス・キャストを行いました。格別の問題は見当たりませんでした。 |
シートは任意の位置にリールを確りと固定できるスライド・スクリュー・タイプです。 |
ロゴ・マークもほぼ全て綺麗に残っています。この年代のアンテイークでスレッドの断裂が見れないのは稀有な事です。オリジナル状態を保っています。 各ガイドのラッピング部は古い時代のハーデイと同じく最後がダブルに巻かれた豪華な仕上げです。 |
ストリッピングはアンテイークらしい雰囲気が好ましいメノウ・ガイドです。ラッピング部の切断や塗装面の剥離は殆ど見られません。防水上塗りのレストアーが行なわれたと推測されるブランク全体の塗装も目立つような剥離が見られないかなり綺麗な状態です。アンテイークとしての使用頻度は一般的です、ガイド類にも気になるような錆が殆どありません、年代を考えるとかなり丁寧に使用されかつ保管されていたと思われます。 |
スプライスド・ジョイント部分のバンブーを保護する本革ベルト付きウッド・プラグが全て完備しています。アンテイークらしくレザーのバンドもひび割れや欠落も無く綺麗な状態で残っています。当時としてはかなり口径の大きな外径9mm(内径約5.65mm)の2本のメノウ・トップ・ガイドにも目立つようなヘヤー・ラインなどは見られない良好な状態です。1本のテイップのトップ・ガイドの金属部に使用による小さな溝が数本見られますが使用上大きな支障にはなりません。 |
スプライスド・ジョイントは必ず合わせ目、特に両端をカバーして確りと二重にビニール・テープで巻いてください。両サイドまで巻かなかったり、一回だけ巻いた場合は十分な強度を保てない恐れがあります。 |
|