ロッドに書き込まれたロゴのエジンバラのJ. Dickson & Sonというメーカーは当店の他のロッドのケースには1820創業と刺繍されたロゴが取り付けられてています。当店の資料にはエジンバラにのJ.Dicksonは1892年から1917年まで営業していたとあります。当店の買い付けたロッドなどから創業が1820年でこのグラス・ロッドを製造した1960年代初めころまでは営業した可能性が高いと推測されます。メール
初期の時代のグラス・ロッドのバランス、アクション、パーツなどの完成度はやはり良好です。多くのグラスロッド創成期のモデルはバンブー・ロッドの職人たちの手によって作られているので大変丁寧で味わい深いロッドが多いのが特徴です。仕様に付いては、トップとストリッピングはメノウ・ガイド(もしかすると人造メノウかもしれません)が付いています、他のガイドもバンブー時代のオープン・フレーム・タイプがセットされています。
フェルールもブラス・フェルールが使用されていて、グラス素材ながらまさにバンブー・ロッドの作りです。インターミデイエット・ラップが更にバンブー・ロッドらしい雰囲気を高めています。アクションは新しいグラス素材を使いながらバンブー・ロッドの再現を目指していたのでかなりパラボリックで、これが現在のフライ・フィッシャマンを引き付ける要因にもなっています。グラス・ロッドと言うよりバンブー・ロッドのアクションをイメージすると良いかもしれません。
ロッド重量は約660グラム、グリップの全長は伝統的なスペイ・ロッド・サイズでかなり長く約94センチ、最大外径は約30mmです。スライド式のリング・シートなので長いクリップの任意の位置に固定できます。グリップ上端部のブランクの外径約21.6mm、トップ・ガイド下の外径約2.4mmです。
グラス独特の滑らかアクション、ロッドの曲がりに任せてゆっくりとしたキャステイングをお楽しみいただけます。ライン#8〜9が適していると思われます、#10でも振る事は可能でしょう。
ストリッピングとトップ・ガイドは綺麗なブラウンのメノウ・ガイド(又は人造メノウ)が付いています。3ピースで1テイップ、フェルール・キャップは2個オリジナルが付属しています。オリジナル布ケースも付いています。当店お問い合わせ番号SA877。ロッドの状態はかなり良好です、グレードは \22,680(税別\21,000)