1959年Jim BruceがKen Walkerと出会って英国で最初のグラス・ロッドを制作したことが現在の“ブルース&ウオーカー”の始まりです。バンブーからグラスやカーボンへと素材が急激に変革する時代と共に歩んだメーカーと言えます。サーモン・ロッドやトーナメント・ロッドなどが良く知られているように、バンブーのしがらみがないだけに新しい素材に付いての取組が斬新でもありました。遠投力やバランスのとれたアクションには多くのファンがいます。
ブルース&ウオーカーの多くのロッドのライン・ウエイトのレンジが広い事がこのロッドのアクションの特徴を良くあらわしています。細いラインではテイップ部分が、重いラインを使用するとバットに負荷がかかりラインに応じて大きなパワーを生み出すことが出来ます。これがトルクの高い遠投力とキャステイングの楽しさを感じさせてくれるのです。
ロッド重量約330グラム、エンドまでのグリップの全長63センチ・その内シートリテイナーを埋め込んだ下端部の長さは約18cm、グリップの最も太い部分の外径約25ミリ。ブランクのキーパー下の外径約17.4ミリ、トップ・ガイド下の外径約3.9ミリ。アクションはどなたにも振りやすく取り扱いやすい癖のないものです。モダンなアクションのロッドですので使いこなすのは容易だと思います。
遠投力には定評のある機能性の高いブルース&ウオーカー、この長さならダブル・ハンドになれた方ならフル・ラインを出し切ることも可能です。年代は1970年代後半から1980年代初めと推測されます。ロッドには大きな傷などは見られず今後も長くご使用になれるでしょう。年代はストリッピング・ガイドのフジの夜光リング付きセラミック・ガイドからの推定です。
アンテイークのグラファイト・サーモン・ロッドとして状態はかなり良好で、ほぼオリジナルの状態です。メーカー・オリジナルの布ケース付。3ピース、1テイップ。当店お問い合わせ番号SA862。グレードは
¥35,640(税別¥33,000)
今後の長いご使用を考慮して全てのラッピング部の防水上塗りを施してあります。グリップ最下端部のコルク・エンドが取れていたので取り付けてあります。また、テイップ・セクションのスネーク・ガイドの1か所のラッピングの2巻きがフックでささくれていました。2巻きだけをやり直してありますが、分かりにくいと思われます。各部の写真と説明を併せてご覧ください。