ミルワードは1800年代後半から英国レデイッチで釣具の製造を始めた古い歴史を持つ釣り具の総合メーカーでしたが現在はなくなっています。このロッドは下記カタログから1950年代のモデルと推定できます。デザインはペゾンのファリオ・クラブを意図して作られたのではないかと思われます。ペゾン独特のスタッガード・フェルールとフェルール・キャップなどの仕様がきわめて類似していることからみると、少なくてもペゾンのデザインを目指したと推測されます。
ライン・ウエイトはファリオ・クラブより若干柔らかめに感じますので#5をメインに#6前後が適しているでしょう。若干ファリオ・クラブと同じくハードなアクションのロッドですので本流や中流域、中小の湖水等での大型魚にお勧めです。もちろんバンブーをご使用の方はお分かりのように、若干ヘビーな印書のコンチネンタル・モデルでも、渓流でヤマメやイワナを掛けると十分にその引きを堪能することが出来ます。このままの状態で長くご使用になれるでしょう。
ロッド重量は約170グラム、グリップ上端部のブランクの対面外径は約8.5mm、トップ・ガイド下の外径は約2.3mm。2ピース、1テイップです。タグまできれいに残っているデラックスな布ケース付き。当店お問い合わせ番号SA802。かなり良好な状態と言えます、グレードは ¥36,720(税別¥34,000)
かなり良好なロッドですのでオリジナルの状態のままです。ロッド全体には大きな傷、ロッドの大きな曲り、ガイドの巻き直し等が見られません。若干の曲がり直しを行っています。スタッガード・フェルール用のバンブー・フェルール・キャップを取り付けました。