1950年代サウス・ベンド・9‘#4〜5・#24メール 

サウス・ベンドはほぼ同じ時代を生きたへドンと共にアメリカを代表する大手の釣り具メーカーの一つでした。当店の知る限りではその創業は1917年(因みにヘドンはおおよそ1906年)、1953年にその幕を閉じる事になったと思います(ヘドンは1956年にバンブーの製造を停止しています)。メーカー製のロッドの利点は品質にばらつきがないという事です。信頼性の高いサウス・ベンドやヘッドが好まれるのはこのような理由も一つあります。

サウスベンドについて特筆すべきはオービスのロッド・デザイナーとしてのみならず現在に至るまで不世出のロッド・ビルダーに一人としてアメリカを代表するあのウエス・ジョーダンが1927年から1938年までの約10年間サウス・ベンドに在籍した事です。サウス・ベンドのアンテイーク・ロッドが高い評価を得ているのはウエス・ジョダーンのデザインが生きている事にあります。

アクションは現在のアメリカ製ロッドとの差が感じられない非常に繊細、どなたが振っても違和感を感じる事は無いでしょう。モデル名は#24(ヘドンも同じように番号がシリーズ名になっちます)となっていますが詳細は不明です。ラインがHCH、D,GBFと表記されていますが、現在のラインのDT7とWF6程度ですがかなり柔らかく、ナイロン・ラインでは#5をメインに#4〜6に対応していいるでしょう。当時はシルク・ラインがメインであり、表示サイズにも統一性がない為実物のロッドを振っての印象です。

グリップ先端部のフック・キーパーが巻かれた部分のロッドの対面外径は約11.07mm、トップ・ガイド下の対面外径は約2.1mm。ロッド重量は約170グラム、バンブー・ロッドに慣れた方にはかなり軽く感じるでしょう。グリップの全長は約18cm。

このモデルは#24と名前が付けられていますが当店の資料にはこのシリーズのデータが見つかりません。 ダーク・ブラウンのブランク・カラーがアンテイークの雰囲気を醸し出している3ピース、2テイップの渓流用多目的モデル。渓流から中流域までご使用になれます。状態がかなり良好で全てロゴ部分が綺麗に残っています。

ロッドの状態はアンテイーク・ロッドとしてはかなり良好な状態です、良好な2テイップが揃っているのでこれからも長くご使用になれます。オリジナルのアルミ・ケース(シールは殆ど取れています)と大変綺麗なオリジナル布ケース付。3ピース・2テイップ。当店お問い合わせ番号SA788。グレードは \38,880(税別\36,000)

状態が大変良好なため微小な曲がり直しを行っただけのオリジナルの状態です。

グリップの状態もかなり綺麗で気になるような欠落や凹みはありません。これだけの状態から一人のオーナーが使用したと推測されますが、グリップの先端部2cm程に防水の透明の塗装を施したようです。殆ど気にならないと思われます。

コルク・スペーサー付きシートの状態も大変綺麗です。

ロゴは全ての部分が綺麗に残っています。ロゴの飾り巻部分の細いインターミデイエット・ラップ部分もオリジナルの状態が綺麗に残っています。

ブランクには目立つような傷や塗料の剥離などはほとんど見られません。スレッドの断裂や塗装面の剥離も見られないかなり良好な状態です。

ニッケル・シルバー製と推測されるフェルールの差し込み状態も良好です。

気になるようなガタツキや緩みは感じられません、正常に機能しています。


07/09/2017

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