1920年製J.J.ハーデイ・No.1・ドライ・フライ・ロッド 9‘9”#4〜5メール |
100年以上前のロッドとしては基本的な部分の状態がかなり良好でレストアーの必要性はありませんでした。今後の長い仕様を考慮して全体の防水上塗り加工を行いました。オリジナリテイーを損なわないように作業を行いましたのでその痕跡は分からないと思います。更に微小な曲り直しを行いました。 |
シートに傷や欠落は見られません。人気の高いスピアーが全て揃っています。スピアー部分に下の写真のようなエクステンションを取付けることが可能です。 コルクのシートとの境目に一部フライを引っ掛けたために小さな欠落が見られますが使用上支障はありません。機能には問題がありませんが、アルミ・ケースに保管したせいかフェルールのブラック・メッキが落ちているようです。 |
当店オリジナルのハーデイ用エクステンションが取り付け可能です。 |
ハーデイの手書きのロゴが全て綺麗に残っています。一般的なパラコナのロゴと”JJHardy”と”No.1”の文字もはっきりと判読できます。 |
ロッドの表面の塗装やラッピング部に剥離やひび割れは見られません。古い時代のロッドにしばしば見られる微小な縮み皺もほんの僅かです、全体の防水上塗りを行っているので今後の使用に支障はありません。 |
トップ・ガイドはハーデイ・クリヤー・メノウ・ガイドが付いています。各フェルールの差し込み部分にも気になるようなガタツキなどは感じられません。 |
ハーデイ・アングラーズ・ガイド1925年版 |
このロッドが製作されたと推測される1925年のハーデイ・アングラーズ・ガイドです。JJHardyが2ページを割いて掲載されています。 1920年代の#1・ドライ・フライは9’又は9’6”が普通でした。この9’9”ロッドにはカタログ記載のアルミ・ケースと同じものが付いている事などから、特注モデルの可能性が高いと推測しています。 因みに、#2のウエット・フライは9’9”ですので、長い方が使いやすいと#2と同じ長さにした可能性が高いと思われます。但し、全ての1920年代のアングラーズ・ガイドを検証していませんので、年代によっては9’9”があるのかもしれません。 |
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