1906年ハーデイ・セレブレイテッド・アーニック・グリーン・ハート11‘#2〜3メール |
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正確な長さを保っていると思われる下記写真の2・エクストラ・テイップの方はトップ・ガイドから27cmの位置から、矢印部分の長さ約5cm程がラッピングされています。綺麗に仕上げる事と、瑕疵の状況を把握するために古いスレッドを取り外して検査しました。折れたテイップ部分を確りと繋いでありました、当店で、新しいスレッドの巻き直しと再塗装を行いました。 1の先端が23mmショートしたメインのテイップ、2の5cm程スレッドで補強されたエクストラ・テイップ 共に使用されていたので、グリーンハート・ロッド愛好者の方にはアクションに違和感は感じないでしょう。
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アンテイーク時代の高品質な柾目コルクが使用されているのでグリップに大きな欠落は見られません。かなり良好な状態と言えます。シートのリテイナー部分の後ろに約5cm・一握りのスペースが出来るのでセミ・ダブルとしての使用が出来ます。 | ||
シートはブラス製、古い時代のハーデイのシートに書かれている”W”の文字が見えます。フェルールはこの時代既にピン付ロック・ファースト・タイプが使用されています。フェルールにはガタツキは見られません、確りと固定できます。はめごろしタイプのバット・エンドはアンテイークらしいウッド製です。 |
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ブランクには大きな傷や塗料の剥離は見られません。オープン・フレーム・タイプのストリッピング・ガイドは付けられておらず、全てスネーク・ガイドが付いています。理由は不明ですが、ロッドの自重でまがってしまうこの長さでデリケートなアクションを損なわないためのデザインと推測されます。 |
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2本のテイップの下端部をそろえて撮影しました。1はメインのテイップで、英国からの輸送中先端部が23mm程ショートしたものです。トップ・ガイドを取り付け、一番上のスネークの位置を調整しました。 2は長さがオリジナルの状態ですが、トップ・ガイドから27cm下で折れたものを繋いで直してあります。バンブー・ロッドに比べて極めてデリケートなアクションのグリーン・ハート・ロッドでは、愛好者の方には使用上、これらの瑕疵はアクションの上からも支障は感じられないでしょう。 |
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