1930年代Play Fairスプライスド・グリーン・ハート・キャステイング・ロッド メール

Play Fairは1820〜1955まで営業していたスコットランドのメーカーですがこのロッドの由来等の詳細は不明です。ロッドの製作された年代は1900年代初頭の可能性もあります。近年グリーンハート・ロッドの人気が高まっていますが、1900年代初めに製造されている事や生産量が少ない、破損されている物が多い等でオークションで使用可能のグリンハート・ロッドを見つける事が極めて難しい状態です。このモデルはブランクの素材が非常に綺麗でしたが、経年でガイドの錆が見られた事やシート部分のコルクが一部欠落していましたが、珍しい事にテイップの破損がありませんでした。 ブランクは大変綺麗でしたので全てのガイドを交換しコルクの欠落部分を新たなコルク・リングで修理を行った結果状態がかなり綺麗なロッドになりました。

グリンハートとしては大変珍しいヘビー・アクションのキャステイング・ロッドです。当時はワーミング・ロッドと称される餌釣り用のロッドです。ハーデイーのサイレックスのようなキャステイング・リールと呼ばれたセンター・ピン・タイプのリールと組み合わせて使用されたと推測されます。現在ならスピニングやキャステイング・リールと組み合わせてサーモンやソルト等での使用が適していると思われます。このロッドは現在多くのアンテイーク愛好者の方が探しているグリンハートのスプライスド・ジョイントです。メタル・フェルールがないので1ピースに近いアクションになると言われている優れた仕様です。バンブー・ロッドを含めて現在スプライスド・ジョイントは殆ど目にすることがなくなっています。


ロッド重量約390グラム。グリップの全長は約85センチ、シートは当時のキャステイング・ロッドの仕様でグリップ下部に付いています。グリップの最大外径26mm。グリップ先端部のグリーンハート・ブランクの外径約13.6mm、テイップのトップ・ガイド下部の外径約4.2mmです。10グラム〜15グラム程度のルアーが投げられると推測されますが、最初は慎重にキャステイングを行う事がロッドの破損を防ぐことになります。

ブランクは非常に状態が綺麗でしたのでレストアー後のロッドの状態はかなり良好です。大変珍しいグリンハートのキャステイング・ロッドでスプライスド・ジョイント、グリンハートをお探しの方にお勧めのアンテイークです。 2ピース、1テイップ、布ケースは付いておりません。レストアー後の状態はかなり良好です。当店お問い合わせ番号SA684。グレードは \29,160(税別\27,000)

レストアーブランクの状態は大変綺麗でしたが上記の説明の通りのレストアーを行いました。加えてどうしてもグリンハートは使用していると曲りが出るので、曲がり直しを行っています。レストアー後の現状はかなり良好です。

シートの取り付けられたいてコルク部分が僅かに欠落していました。今後の使用を考慮して下端部から約10cmの長さのコルクを交換してあります。取り外し式のラバー・エンド下端部から固定されたリール・シート・リテイナー下端部までのスペースは約10cm。ブラス・エンド・キャップに長さ1cmのクラックが入っていますが使用以上支障はありません。ラバー・エンドは新しいものに交換してあります。

ロッドのロゴ等は記入されていません。コルク・シートの仕上げなどかなり完成度の高いロッドです。フック・キーパー部分以外のラッピングは全てやり直してあります。レストアーした約10cmののコルク部分以外、約48cm、は全て人気の高い柾目タイプのコルクが付いています。

ガイドは保管場所の不都合や経年により錆などが見られたので全て新しいものに交換してあります。ガイドに付いては今後の使用にも問題は発生しません。

スプライス・ジョイント部分に欠落や破損は見られません、綺麗な状態です。トップ・ガイドも交換してあります。バットとの接合部・スプライス部の長さは約29cmとバンブー・ロッドのものより長めになっています。これは強度を増すためのデザインと推測されます。

05/21/2015

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