1950年代・オグデン・スミス・ザ・ロイヤル・ソブリン10‘6“#5〜6メール

1890〜1964年(ロッド・ケースには1763年創業とあります。1890年は釣具製造の開始年と思われます)まで多くの良質なロッドやリールを作ってきたオグデン・スミスの3ピース・ロング・ロッド。オグデン・スミスの終盤を飾るロイヤル・ソブリン・シリーズの一つで、アクション、作りは水準以上です。かなり使い込まれていますが、当時のバンブー・ロッドに手慣れた職人の手によるしっかりした作りが今でも使用できるロッドとして残っています。ロッドとしての機能・基本的な状態に瑕疵は見られませんが使用頻度が高いため価格はかなりお買得になっています。

エクストラ・テイップ付でロッドにショートなどは見られません。バンブーのロング・ロッドを使い慣れた方にお勧めのロッドです。アクションはウエット・フライでの釣りに適したパラボリックでトルクの高いデザイン、ロール・キャストやシングル・スペイに適しています。ラインは#7程度まで振ることが可能です。多くのアンテイーク・ロッドと同じくダウン・ロック、シートの下端部を握ることでライト・スペイとしてご使用も可能です。ロッド重量約280グラム、グリップの全長はダブルとしての使用が可能なように25センチと長くなっています。2本のテイップのトップ・ガイドを交換し全体の防水上塗りを行っています。エクストラ・テイップ付き、2本ともショートはありません。オリジナル・ケース付。イギリスのアンテイーク・ロッドによく見られる事ですが、グリップの下端部がフックを引っ掛けて使用したために一部欠落していますが使用上支障はありません。当店お問い合わせ番号SA646。グレードは \29,160(税別\27,000)

使用頻度は高いようですが、さすがオグデンスミスのロッド、機能や基本的な構造に問題はありません。2個のトップ・ガイドのメノウ・リングが割れていたのでメタル製に交換しました。軽微な曲がり直しとロッド全体の防水上塗りを行っています。1か所のスネーク・ガイドのラッピングの巻き直しを行っています。

シートから見てもかなり使用されていたと推測されますが機能に支障は見られません。見てくれより機能と耐久性を重んじる古い時代の英国金属製品の雰囲気が残っています。フェルールの差し込みに気になるほどのガタツキはみられません。

オグデンスミスはロンドンにあったメーカーですので、作りやパーツはデラックスです。キーパーなどもニッケルでかなり重厚、手書きのロゴも綺麗に残っています。

使用感はありますが、ブランクには塗装面の剥離や傷など殆ど見られません。ブランク全体に防水上塗りを施してあるのでこれからも長くご使用になれます。
ブラス・フェルールのメッキは落ちていますが差し込みに気に成るほどのガタツキはみられません。トップ・ガイドは金属製に交換してあります。

02/08/2015

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