1930年代ジェームス・オグデン9‘#4メール

日本の観光客の方も訪れる事の多いコッツウオル地方にあるチェルトナムにあったメーカーのようですが詳細は不明です。年代等は当店の推測ですがほぼ間違いないと思われます。6角形のブランク接着面が丸みを帯びているのは古い時代のロッドの特徴です。一体式のブラス製リング・シートと下端部に、握りとなるスペースとラバー・エンドが付いている事も1930年代当時の製作を推定させます(もっと古い時代のロッドの可能性もありますが)。

ロッドのアクションは非常に滑らかで現代のフライ・フィッシャマンの方にも大変馴染みやすいと思います。ラインは#4を中心に#3〜#5まで使用できるでしょう。ロッド重量約200グラム、リング・シート下端のリテイナーを含めた一体式グリップの全長26cm、更に3cmの握り部分が付いているので全体の長さは29cm程になります。グリップ先端部のブランクの対面外径約9.2mm、トップ・ガイド下の対面外径約2.6mmです。9フィート・ロッドですが約2.5インチほど伸びています。

ロッドの基本的な状態はかなり良好です。日本の渓流にマッチしたアクションです。中流域でも、ドライでもウエットでも楽しむことが出来るお勧めの万能ロッドです。 オリジナル布ケース付、3ピース・2テイップ。 当店お問い合わせ番号SA660。グレードは \33,480(税別\31,000)

 

 

 

ロッドの基本的な状態はかなり良好なのですが今後の使用を考慮して、ガイドとフェルールのラッピング部は全て防水上塗りを施してあります。ロッド全体の薄い防水上塗りを施してあります。テイップとミドルはインターミデイエット・ラップも上塗りを施してあります。軽微な曲がり直しも行いました。。

ラバー・エンドは取り外し式。ラバー・エンドとシート・下端部の隙間を保持することでセミ・ダブルとしてもお楽しみいただけます。ブラス製のパーツ類はアンテイークスキの方がお好み雰囲気を醸し出しています。

ブラス・バット・キャップにもロゴ・マークが刻印されています。かなり凝ったできからデラックスなロッドと推測されます。ラバー・エンドに経年による微小なひび割れが見られますが使用上支障はありません。

ハーデイ風にロッドに手書きされたロゴも、経年で薄れはていますが50%近くが残っています。

ブランクには塗装面の剥離や傷など殆ど見られません。テイップとミドルのインター・ミデイエット・ラップは防水上塗りを施してあります。バット部分の一部に若干のシミが見られます。塗料が溶け出したか、バンブー素材のシミかは不明ですが使用上支障はありません。素材自体のシミである場合は長所と考えられています。ストリッピング・ガイドは美しいレッドのメノウ・リング付です。
フェルールの差し込みも良好、ガタツキなどは感じられません。トップ・ガイドはクリヤーのメノウ製です、目視では分からない程度のヘヤー・ライン(拡大鏡で見ると見えます)が見られますが使用上支障はありません。一般的にアンテイークでは甲子として告知しない程度ですが念の為お知らせ申し上げます。

06/03/2015

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