この２ピース・バンブー・ロッドはSAKURAのロゴ・マークなどから１９６０〜７０年代に代日本からの輸出品の可能性が高いと推測されます。１９６０〜７０年代には多くのバンブー・ロッド・メーカーが日本にも存在しており多くを欧米に輸出していました。このロッドは当時デイープ・シー・ロッドと言われていたものでソルトの深海用ロッドと呼ばれていました。その使用法正確には分からずに、デザインは欧米の輸入元の言われたままを製造していたものです。ガイドはローラー・ガイドではないのですがライト・トローリング・ロッドとしての用途が多かったのではないかと推測しています。

アクションは非常にヘビーでまさに深海の釣りやソルトでの大型魚とのファイトに適しているように思えます。ロッドは通常程度の使用頻度です。価格は日本製であることやフェルールの瑕疵などからかなりお買得になっています。 ＊このロッドのご高覧を希望する一番目のお客様がいらっしゃいます。もしご希望の場合は、２番目以降のご予約になります。

ブラス製フェルールのガタツキなどは見られません。バンブー・ロッドの表面塗装やバンブーの接着面に剥離などは見られません。ロッドの自体の状態は良好と言えます。軽工業製品が輸出の中心であった当時ですが、安価な輸出品であってもちゃんと作ると言うジャパン・グレードの片鱗が見てとれます。ラバー・エンドまで含めたウッド・グリップは約３５センチ、ウッドのフォー・グリップは約１２センチ。 ２ピース、１テイップ、ケース類は付いていません。当店お問い合わせ番号SA５８７。グレードは 　￥９，９７５（税別￥９，５０００）

英国のオーナーが一度上塗りを行っています。当店で更にラッピング部は全て防水上塗り加工を施してあります。

ロッドに曲がりなどは見られませんがソルト・ウオーターで使用されていた為に若干の錆が見られます。メス・フェルール先端部の折り返し部には微小なクラックが見られます。オスにも微小なクラックが見られますがこのままでの使用は可能です。

当時の日本からの輸出品の雰囲気が良く残っている事から、この状態のまま残して、新しい交換用フェルールをお付けする事に致しました。価格はこのフェルールが１セット含まれたものです。