1980年代ブルース&ウオーカー・グラファイト・サーモン・ロッド15’・#10〜12 メール

1959年Jim BruceがKen Walkerと出会って英国で最初のグラス・ロッドを制作したことが現在の“ブルース&ウオーカー”の始まりです。バンブーからグラスやカーボンへと素材が変革する時代と共に歩んだメーカーと言えます。サーモン・ロッドやトーナメント・ロッドなどが良く知られているように、バンブーのしがらみがないだけに新しい素材に付いての取組が斬新でもありました。遠投力やバランスのとれたアクションには多くのファンがいます。多くのロッドのライン・ウエイトのレンジが広い事がこのロッドのアクションの特徴を良くあらわしています。細いラインではテイップ部分が、重いラインを使用するとバットに負荷がかかりラインに応じて大きなパワーを生み出すことが出来ます。これがトルクの高い遠投力とキャステイングの楽しさを感じさせてくれるのです。

ロッド重量約310グラム、グリップの全長82センチ・グリップの最も太い部分の外径約25ミリ。ブランクのキーパー下の外径約16.4ミリ、トップ・ガイド下の外径約3.3ミリ。アクションはどなたにも振りやすく取り扱いやすい癖のないものです。モダンなアクションのロッドですので使いこなすのは容易だと思います。

遠投力には定評のある機能性の高いブルース&ウオーカー、この長さならダブル・ハンドになれた方ならフル・ラインを出し切ることも可能です。年代は1970年代後半から1980年代初めと推測されます。ロッドには大きな傷などは見られず長くご使用になれると思われます。年代はストリッピング・ガイドのフジの夜光リング付きセラミック・ガイドからの推定です。状態はかなり良好で、ほぼオリジナルの状態です。ミドルのフェルール・キャップが付いています。メーカー・オリジナルの布ケース付。3ピース、1テイップ。当店お問い合わせ番号SA571。グレードは¥32,250(税別¥31,000)アンテイークのご注意

実施したレストアーグラファイトの場合は塗装しないままのブランクもあることからお分かりのように使用上支障はありませんが、3ピースの内テイップの表面塗装のみが剥離していたので全て落として表面塗装を行いました。バットとミドルはオリジナルの状態です。また、今後の長いご使用を考慮して全てのラッピング部の防水上塗りを施してあります。
ブルース&ウオーカー独特のリング・シート・タイプです。下部のシートはコルクの中に埋め込まれています。
バットのブランクには大きな剥離や傷等は見れらませんがロゴはほとんど消えてしまっています。
ガイドとフェルールのラッピング部分は全て防水上塗り加工を施してあります。
テイップ部分のみ塗装面の剥離が見られたので全て落としてブランクの上塗り塗装を施してあります。ガイドとフェルール部は全て防水上塗り加工を行っています。スピゴット・フェルールは全てちゃんと差し込むことが出来ます。バットのオス・フェルールとミドルの隙間が約27ミリあいています。通常は10〜15ミリですがこのままご使用ください。徐々に差込が深くなっていきます。英国で調整がされたと思われます。

スピゴット・フェルールについて:スピゴット・フェルールは強すぎる力で差し込むと抜けなくなる恐れがあります。抜けない程度の程々の差込でご使用になりながら様子を見ながら力加減を判断してください。スピゴット・フェルールはアクションを損なわない継ぎ方としての利点がありますが、長いご使用でオスのフェルール素材が磨耗します。その分を考慮して最初から隙間を取ってあります。長年の使用でその隙間が無くなった場合は調整を行っておりますが、その場合馴染むまでかなり隙間が広くなりますが暫くして10〜20ミリ程度になりますので様子を見ながらご使用ください。あまりきつい場合はワックス等を塗ってみてください、差込がスムースになります。


07/30/2014
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