1924年代・ファーロー・8‘9”#6メール | ||||
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ロッド重量約190グラム。長さが9’と8’6”の間なので本流や湖のウエット用という9’の特徴と中流域や小さな湖のドライに適したシャープな8’6”の両方の特徴を備えています。強いて言えばシャープなアクションの印象が強く出ているようです。グリップの全長は約16センチ、中央部の外径は約25mm。バットのキーバーの中心部の対面外径は約9.9ミリ、テップのラッピングの下の対面外径は約2ミリです。重厚なアルミ・アップ・ロック・シートの全長は10.5センチ、リールを固定すると一握り程のスペースがシート下端部に生まれます。ライト・シングル・スペイ・ロッドとしても使用出来ます。シート下端部にはこの時代の特徴であるデラックスな作りのブラス・スピアーが収納されています。下端部にブラスを使用したアンテイークらしい重厚なパーツ類が付いています。細かな破れを修理して使用された形跡のある布ケースからは確かにロッドは通常使われる程度には使用されたと思われます。ただロッドの外観は果たして使われたのかと思われるほどの綺麗な状態を保っています。 トンキン・バンブー製のテイップ・ケースがついています。オリジナル布ケースとフェルール・キャップ、ブラス・スピアーが全て揃っている大変貴重なデラックスな仕様のファーロー・ナチュラル・ケーン・ロッドです。 フェルール・キャップ、オリジナル布ケース付き。状態はかなり良好と言えます。当店お問い合わせ番号SA537 。¥44,100(¥42,000) |
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このロッドは外観の状態が大変綺麗、付属品の欠品も無く非常に良好な状態と言えます。オーナーが大変丁寧に使用した結果と思われます。当店ではバットのメス・フェルールが少しがたついていると推測して、取り外して再接着と巻き直し・再塗装を行っています。他の塗装面などには手を入れていませんが、かなり綺麗なのでもしかすると英国で一部ラッピング部の上塗りを行っているかもしれません。 | ||||
ロゴ・マークもほぼ全て綺麗に残っています。バットのインターミデイエット・ラップは1インチ刻みで巻かれており5”~18”までナンバーがふられています。これらは特注の感じがします。 | ||||
ラッピング部にはほつれや切断が見られません。ラッピング部の塗装面にも目立つようなひび割れなどが見られません。 | ||||
ラッピング部はハーデイ等と同じく最後の部分を折り返して2重に巻かれています(矢印部分)。この二重のラッピングは矢印部分のもならず全てガイドがこのダブルのラッピングで仕上げられています。手間がかかる作業です。これからも1930年代のロッドである可能性が高いと思われます。ストリッピングはニッケル・フレームのメノウ・ガイドです。他は全てオープン・フレーム・ガイドです。ガイドに錆や傷や摩耗が見られません。ラッピングの巻き直しが行われた形跡もない事から大変不思議な事です。 | ||||
トップとストリッピング・ガイドはメノウ製です。大変デラックスな仕様がお分かりいただけると思います。フェルール・キャップも揃っています。写真のフェルールは僅かにがたつく感じがしたので今後の使用とこの美しいロッドの耐久性の向上を考えて思い切って一度取り外し再接着、巻き直しと塗装を行いました。ほぼ同色のスレッドで巻き直したので違和感は感じないと思います。稀に見る良好な状態のロッドです。 | ||||
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