1930年代・ウエストリー・リチャーズ13‘#7〜8 メール 

パーツの仕様などから推測して1930年代のロッドと思われます。1812年バーミンガムで創業されたウエストリー・リチャーズは世界的に名の知れた銃砲店かつ銃砲メーカーで、高級なハンテイング用品の会社でもありロッド等は作ってはいなかったと推測されます。銃砲店の顧客にヘミングウェイが居たことが知られています。

どこかのロッド・メーカーに依頼して(このロッドからはファーローの雰囲気が感じられます)製造したと思われます。このロッドはほぼオリジナルの状態を保っています。年代については1950年代の可能性もありますが、ブラス製のパーツ類が多用されていることや、手間の掛かるスパイク付きフェルール等が使用されていることから1930年代と推測しています。トップ・ガイドはクリヤーのメノウ・ガイド、ストリッピングも同じクリヤー・メノウが使われています。

当店でメノウ・ストリッピング・ガイドの修理と巻き直し・再塗装を行っています。2本のテイップのガイドは全て巻き直しと再塗装を行いました。ミドルとバットのガイド部とフェルール部の防水上塗りを行っています。ブランク部には若干の塗装の剥離が見られますが、薄い上塗りを剥離部を含めて殆どの部位に施してありますので使用上の防水機能は問題ありません。


ロッド重量約490グラム、3ピース、2テイップ・モデルです。オリジナル布ケース付き。かなりの部分のレストアーを行っていますので、ロッドとしての状態はかなり良好です。当店お問い合わせ番号SA374。グレードは \44,100(税別\42,000)

ウエストリー・リチャーズのロゴ・マークはしっかりと残っています。多くの部分がオリジナル状態です。ミドルのオープン・フレーム・ガイド(写真上から2本目のガイド)が1箇所交換されています。

パーツ類はブラス製、フェルールもデラックスなスパイク付です。フェルールのラッピングは全て防水の上塗りを施してあります。

ブランクは殆ど綺麗ですが一部塗装の剥離が見られます。薄い上塗りを施しあてあります。

トップのクリヤー・メノウ・ガイドは綺麗な状態です。


02/05/2016

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