1970年代ハーデイ・バイカウント#130・3-1/4メール
 

ハーデイのバイカウント・シリーズは高価なモデルばかりだった当時のハーデイ・リールの入門モデルとして1960年代に作られたシリーズ。初期は#130だけでしたが高い耐久性とハーデイらしい作りで大変人気が高まり#140、#150とそのモデルを増やしていきました。このバイカウント130は渓流用小型モデルとして人気の高いリールです。

#130はバイカウント・シリーズ中の最小サイズ、人気の高いハーデイ・リールの一つで、ライト・ウエイトとフェザーウエイトの中間サイズの渓流用万能リールです。ラインは#4をメインにWF5,DT#3程度でも使用が可能です。バイカウント#130はシリーズ中最も生産量が少なかった事と人気が高いために現在ではかなり入手が難しい人気モデルです。

スプール外径約74m、スプールの幅は約17mmです。リール本体のフレーム部の外径は約83mm、リール重量は約108グラムです。バイカウントはシンプルな機構とタフなフレームの組み合わせで極めて高い耐久性が特徴です。当時のハーデイ・リールは巷間、生涯にわたって使用できるとか二代にわたって使用できるとか言われていますがまさにそれを体験させてくれるモデルです。

バイカウント130は渓流用小型リールですが、ロッドのシートが繊細な仕様の場合はリール固定時に若干きつく感じるかもしれません。一般に欧米で作られたロッドは問題ないと思われます。フットのサイズは約130mmx14mm。

このリールの機能面と外観の状態はアンテイーク・リールとしては非常に良好で、使用頻度も少なく本体に大きな傷など見られません。左右両用に使用できますが、現在は右巻きにセットされています。

このリールは下記の溝を除けば数回の使用ではないかと思われる程の極めて良好な状態です、ハーデイ製ではありませんがリール・ケースが付いています。左右両用です。当店お問い合わせ番号SB459。 グレード は ¥38,500(税別¥35,000)

微小なフレーム部の塗装の欠落が見られますが、内部の状態もかなり綺麗で、使用頻度も極めて少ないように感じられます。

古い時代のハーデイの特徴である高い耐久性を持っていますので、これからも長く、通常は数10年単位でご使用になれるでしょう。ハンドル回転の左右の交換はリール内部の三角形の金具の表裏をひっくり返す事で行います。

裏面にも目立つような傷は見られません、アンテイーク・リールとしてはかなり良好な状態と言えます。

ドラッグ調整ノブもスムースに機能します。

使用には支障がありませんが、一番下端部のリムにラインで作られたと思われる小さな溝が見られます。

極めて少ない使用頻度や実際の釣りで使用されたような形跡が見られない事等と併せて、当店では英国の釣具店などでサンプルとしてロッドに着けられ、ロッドのテストなどで使用されたのではないかと推測しています。

リールのドラッグは右巻きに設定されていますが、この溝がラインが原因だとすると左巻きの場合にできる可能性が高くなります。この点も不思議な事です。今後の使用に支障はありません(特に右巻きの場合は反対側がラインの通り道になります)

又一般的にラインの溝はこの上部のリムにできる事が考えられるので当店でも理由を特定できません。日本のフライ・フィッシャマンの方々は丁寧にご使用になるのでこのような溝の発生は考えられません。通常はリムのバーの間にラインを通すことが多いのでこのような事は発生しないと思います。


04/23/2023
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