縫針のメーカーとして１８世紀レデイッチで創業した古い歴史を誇るミルワードは２０世紀半ばにはその姿を消してしまいました。ミルワードは１８００年代後半から釣具の製造を始めた古い歴史を持つフライ用品の総合メーカーでした。ロッドやラインなどを製造していたことは理解していますがこの大型サーモン・リール・リールが自社製かどこかのメーカーのOEMかは不明です。年代は下段のミルワード１９５７年カタログに載っている事から１９５０年代の製品と推定出来そうです。

このリールは、刃物や武器などの製造にも使われていた金属に圧力を加えた鍛造から作られた素材が使用されています。高い耐久性が保たれている高級モデルのサーモン・リールです。リール全体の完成度もかなり高く、ブラックの美しいメッキが高級感を高めています。

リール各部のサイズはスプール外径約８９mm、スプールの幅約２４．６ミリ、リール・本体の外径約１００mm、フライ・クラフト・リール・シリーズ中最大のサイズで大変人気の高いシングル・アクション・サーモン・リールです。リール・フットの長さ約６６ｍｍ、幅１６ｍｍ、リール・フットが現在のシートに比較して若干厚めかつ長めですのでグラファイト・ロッドでのご使用にはフット・サイズにご注意ください。アンテーク・ロッドの場合は通常問題なくリールを固定出来るでしょう。＊このリールも前のオーナーがフットの両端を若干削ってシートに差し込んだようです。

金属製のライン・ガードが付いていますが、現況では右巻きの位置に固定されていますので左で使用する場合は取り付けネジを外して移動してください（クリックの向きを変える事で左巻きにも使用できます）。リールには使用頻度が極めて少ない綺麗な状態の＃９フローテイングと推定されるラインが付いています（ラインの詳細は不明です、尚ラインはリールの価格には影響されません）。リールの重量はラインが付属しているために正確には軽量できませんが現状では約３５０グラムになります。

オリジナルのボックスが付いている事からも使用頻度がかなり少ないと推定できます。状態は非常に良好で綺麗です。＃８〜＃１０程度のラインを巻くスペイ・リールにはお勧めのアンテイークです。当店お問い合わせ番号ＳB４８４。 グレードは￥２７，０００（税別￥２５，０００）

レストアーの必要性は認められません、かなり良好な状態です。油を綺麗に拭き取っただけです。

内部の状態が大変綺麗な事がお分かりいただけるでしょう。使用頻度が少ない為にクリックの摩耗は見られません。フットはアンテイーク・リールの特徴である厚みがあります、英国のオーナーがフットの両端を削っている事が分かります。

カタログによればシャフト部分はオイルレス仕様になっているようですが、調子を見ながらオイルを入れる事もご考慮ください。

この細工で殆どの現在のリール・シートにも入る可能性がありますが十分ご留意ください。多くのアンテイーク・ロッドのシートには一般的には問題は発生しないと推定されます。

大型のライン・ガードがセットされていますが右巻きの位置になっています。反対側にもネジの穴があいているので左巻きにも対応できます。

フライ・クラフト・シリーズ中、最大の大きさの４”モデルがこのリールです。

リール・フットの長さ約６６ｍｍ、幅１６ｍｍ、リール・フットが現在のシートに比較して若干厚めかつ長めですのでグラファイト・ロッドでのご使用にはフット・サイズにご注意ください。

グラファイト・ロッドで使用する場合にはフット収納部のサイズにご注意ください。アンテイークのバンブー・ロッドにはほとんど問題なく固定できます。