1960年代オルコック・イージー・キャスト4” メール

1803年英国を代表する釣り具の産地・レデイッチで釣り針メーカーとして誕生したオルコックは、ハーデイなどと同じく多くのロッドやリールの総合メーカーとして知られた英国の釣具総合メーカーでした。1963年JWヤングと一緒になり、1965年にはシェイクスピアーに買われて、残念ながら伝統あるオルコックの名前はなくなってしまいました。このリールは合併前の1950年代のモデルと推測しています。

当時はキャステイング・リールとも呼ばれて、サーモンなどのベイトでの釣りに使用されていた大型デイスク・ブレーキ・リールです。日本ではこの手のリールとしては、ムーチング・リールとして人気の高いハーデイのサイレックスが特に有名です。イギリスでもこの手のリールは当時大変に人気が、多くのメーカーが高く新しい機能を競い合っていました。オルコックはアンテイーク市場で現在大変高価な多くのセンター・ピン・リール以来の伝統をこのタイプのリールには持っております。本来はムーチング等のリールですが当店ではフライ・リールとしてお使いのお客様が少なくありません。

リール前面のライン・ガードを兼ねたバーがスプールのフリーとストップを瞬時に切り替えます。後方のバーはドラック音の切り替えを行います。内部にはかなり強力なブレーキが装備されています。リール重量290グラム、リール外径約100ミリ、内幅は約28ミリ。スプールの軸が約49ミリと太いのでバッキングを多量に巻く事は出来ませんが、サイズから#8ライン程度に適しています。リールの年代は資料が無いため正確ではありませんが、1950年代かもしれません。ハーデイと共にこのようなリールで人気を二分したオルコック製、ムーチング・リールとしてもお勧めのモデルです。リールの状態はかなり良好です。当店お問い合わせ番号SB396 。グレード   ¥27,300(税別¥26,000))

内部も傷や塗料の剥離が見られないきれいな状態です。このリールをスペイ・リールとしてご使用になる方達の理由は、ライン・ガード押さえるだけでスプールをフリーにしてラインを流し込める利点を挙げていらっしゃいます。簡単な機構ですがデスク・ブレーキも十分サーモンの引きに耐えます。各部にオルコックの優れた技術が生きている美しいリールです。ブラスが多用されているのでアンテイークの雰囲気が強く漂っています。

フットも人気の高いブラスです。レバーでドラッグがフリーにする事ができます。尚、スプールの着脱にはライン・ガードを下に下げて、スプールをフリーの状態にして行ってください。状態がかなり綺麗でしたので当店では手を加えていないオリジナルの状態です。


12/14/2012
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