1920年〜30年代はイギリスのフライ用品が大きく変革した時代です。ロッドで言えばグリン・ハートなどからスピリット・バンブーが主流になり、リールではブラスからアルミがポピュラーな材質となった時代。イギリス製フライ用品でハーデイの名前ばかりが大きく喧伝されていますが、当時は多くの中小メーカーが新しい素材を使った新しいフライ用品の開発にしのぎを削った時代でもあります。ここに、約80年以上も前に、ハーデイ程名前がポピュラーでないメーカーによって作られたリールの数々をご紹介申し上げます。これらのデザインや機能は現代のフライ・フィッシングの基となったもので、ほぼこの時代に完成を見たといえます。アルミ製のリールは人気の高いブラック・レッド・フィニッシュ、フットもブラス製。サイズもオークションで高値がつきやすく、日本でもっとも人気の高い#3〜#5用です。