1930年代〜英国製リールメール

1920年〜30年代はイギリスのフライ用品が大きく変革した時代です。ロッドで言えばグリン・ハートなどからスピリット・バンブーが主流になり、リールではブラスからアルミがポピュラーな材質となった時代。イギリス製フライ用品でハーデイの名前ばかりが大きく喧伝されていますが、当時は多くの中小メーカーが新しい素材を使った新しいフライ用品の開発にしのぎを削った時代でもあります。ここに、約80年以上も前に、ハーデイ程名前がポピュラーでないメーカーによって作られたリールの数々をご紹介申し上げます。これらのデザインや機能は現代のフライ・フィッシングの基となったもので、ほぼこの時代に完成を見たといえます。アルミ製のリールは人気の高いブラック・レッド・フィニッシュ、フットもブラス製。サイズもオークションで高値がつきやすく、日本でもっとも人気の高い#3〜#5用です。

1930年代オルコック・ブラックナイト3“

 

1800年代初頭にフック・メーカーとして創業したオルコック、その長い歴史の中で多くの傑作リールとロッドを製作してきました。このブラック・ナイトはオルコックの代表的な小型トラウト・リールの一つです。ブラック・ナイトは1930年代〜1960年代まで作られていますが、外観から考えて1930年代のモデルだと推測しています。リール重量160グラム、外径76.69mm、幅(外の幅)30.2ミリ、#3〜#4ライン用。アンテイーク・リールの雰囲気を高めるブラック・レッド・フィニッシュが程よく残っています。ドラッグはフリーとクリックの切り替えが可能です。機能は問題なく動きますので快適なご使用が可能です。内部のスプールの形状などを見ても当時の仕事の丁寧さがわかり大変興味深いリールです。ブラス製フットは現在のリールに比べて若干長く幅も広いのでスクリュー・タイプのシートの場合はサイズをご注意下さい。フットの長さ68.66ミリ、幅13.2ミリ。当店お問い合わせ番号SB97。グレード  税別・¥26,000

 
1930年代フォスター3“
 

1830年頃に創業したフォスターは優れたフィッシング・タックル・メーカーとしてハーデイ、オルコック等と共に大変人気の高い釣具の総合メーカーでした。この小型フライ・リールはアンテイーク・リール独特のブラック・レッド・フィニッシュがスプール側に色濃く残っています。ドラックのクリック音もしっかりとしており現在でもブレーキの役目を十分果たしています。リール重量125グラム、外径77.25mm、幅(外の幅)29.8ミリ、#3〜#4ライン用。ブラス製フットは現在のリールに比べて若干長いのでスクリュー・タイプのシートでご使用になる場合はサイズをご注意下さい。フットの長さ68.91ミリ、幅12.56ミリ。当店お問い合わせ番号SB59
グレード   税別・¥27,000

 

10/10/2018
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